介護施設で働く職員が押さえておきたい自身の感染症対策

 施設内に感染症を持ち込んでしまうことを防ぐため、介護施設で働く介護職員は感染症にかからないよう日頃から気をつける必要があります。

 もちろん、感染症を完全に防ぐのは不可能で、いくら努力をしても感染症にかかる時はかかってしまいますが、それでも感染症にかかる可能性をできる限り下げる努力は必要です。
まず気をつけたいのが手洗いで、石鹸を使用してしっかりと洗うことで、ウイルスや細菌の多くを撃退できます。
強力なウイルスや細菌の場合、少数が体内に侵入するだけでも感染症にかかる可能性があるので、入念な手洗いを行っても油断はできませんが、まずは手洗いで感染のリスクを下げておくことが重要です。

 ウイルスや細菌の体内への侵入経路は、主に口と鼻ですが、目の結膜の部分からウイルスや細菌が侵入するケースもあります。
マスクを着用していても、ウイルスや細菌が付着した手で目をこすれば、感染を引き起こしかねません。
コンタクトレンズを入れたり外したりする時など、目に直接触れないといけない場面では事前に手洗いを行い、感染のリスクを少しでも下げることが大切です。
アレルギーや花粉症などの理由で目がかゆくなりやすい人は、症状を抑える薬を服用し、ついつい目をかいてしまうことを避けましょう。
細菌やウイルスが体に侵入したら、確実に感染症にかかるわけではなく、免疫力が十分なら感染症にかかる可能性は下がります。
そのため、バランスのよい食事を意識したり、定期的に運動を行ったりして、免疫力を高めることも大切です。